月: 2021年6月

新築を建てたらおしゃれな庭をつくりたい

 今までマンションに住んでいた。その時、ガーデニングをしたかったが、できる範囲と言えばプランターの中の植物の世界。それはそれで楽しかった。可愛いプランターやピンを購入したり、土も選んだりと楽しい時間を過ごした。
そんな中で、ふと、一戸建てを購入しようという話が出てきた。
自分で注文できるものを選んだ。

こだわりがあって、絶対に家に入るところには、花壇を作りかわいい花を植えて、帰ってくるとき、とても楽しい気持ちになれるように、来客の方も季節の花でおもてなしできるようにとお花を植える場所を伝えた。
また、裏庭にもお花が植えられるようなスペースを確保した。
この2点を確保できればもう私は家の中の注文はどうでもよい。
後のことは旦那様に任せて、私はガーデニングの本を買い、自分のイメージしているものに近いものを読み漁った。そして、県の中でも大きなホームセンターへ行った。そこでも、自分のイメージ通りのものがなければ、次は園芸店へ。どんどん買い物をしてお店を回るだけで、自分の庭ができてくるような気がした。購入したものをすべて車に積み込んだ。

園芸品だけではなく、セメントやレンガ、シャベルにくわ、いろいろ買い込んだ。
これで私もガーデニングができる!と思うと胸がわくわくした。
畑仕事のような恰好をして、ガーデニング開始!
いわゆるおしゃれなガーデニングではない。私は本気のガーデニングだ。それは、おしゃれな庭をつくるため。汚れてもよい服をシャツインして、ジャージの裾をゴムで止めて、土が入らないようにして、麦わら帽子をかぶり、一心不乱に大きなスコップで土を耕した。そこに、腐葉土やら、鹿沼石や肥料などを職人のように配合して、混ぜた。ブルーシートで、土を覆い、ガーデニングするたびにその土を使った。近所の方々は、この人は一体何をしているのかと思うほどだろう。

しかし、そんなことは気にしない。何故なら、早くしないと球根を植えられなくなるからだ。
死に物狂いで土を耕し、セメントと格闘し、レンガで花壇を作り、俗にいうおしゃれな庭が出来上がった。ここまでの工程にはおしゃれ感は全くなかった。季節が過ぎゆき、チューリップが咲き始めると、おしゃれな庭だなあ。と思う。そして、思った通りにたくさんのお花が毎日、玄関でお出迎えしてくれる。幸せなひと時を過ごしている。